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上野公園に生息する建築探求型猫
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 老人ホームへシャワーに tama  2017年5月22日(月) 9:53
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この文句が定着しそうなわが家。
近くのジムに汗をかきにいくのだが、こんな表現になりそう。
ジムといえばセレブの集い、矢沢永吉に日下武がこんどのAP出ませんかと誘う、そんな光景すらちらつく。
期待感が高まる。
25年ぶりのジムはそんな淡い期待を吹っ飛ばしてくれた。
まさに老人ホーム、年寄りのリハビリ天国。
綺麗な女の子の筋肉質の胸から滴る汗、真っ白な歯を見せて駆け寄る爽やかなトレーナー、どこにもいない。
ここは看護士養成所か?
私の居場所は何処だ?

それは汗と涙で始まった。

 5月の風は消えたけど tama  2017年5月13日(土) 12:30
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5月も2週間が過ぎてよりゆっくりと過ごせると思ったのは幻か。
僅か2日間で今月のスケジュールは埋め尽くされ繁忙の只中に突入。
また1年が始まる。仕事漬けの日々、仕事がなく不安と焦燥に焼き尽くされていたあの頃は遠い過去。
今は上野公園の美しさと流れの中に身をおいている。

所属する学会の会員規定に過剰な営業を戒める文章がある。
武士は食わねど高楊枝、である。
私は少しでも時間が空くとダイレクトメールを作り、さっさと送る。見知らぬ誰かの琴線に触れるように。

今回もそれをやった。
お陰で本物の楊枝をくわえ続けている。

古い古い仕来たりである。士業である者は営業活動を慎むべし、特に建築においては、である。
今は歯医者さんから税理士弁護士誰でも営業する。
元々営業活動が苦手な人が士業に参入しているのかもしれない。

私もそうだった、今も人と会うのは苦手、宣伝営業などもっての他である。
でも私にはもう一人の自分がいる
打つ手もなく疲弊し絶望に身を捩る自分を尻目に、まるで恐れを知らないかのように立ち上がる影。

そんな存在に最初は驚いたけど、今はすっかり慣れてしまった。裏と表、2つで1つ。
人は誰でも相反する両面で成り立っている、もう一人のあなたは何時でもそばにいて手をさしのべようとしている。
人格が強く固まった人ほど、その傾向は強いのだろうか。

 10連休 tama  2017年5月3日(水) 10:57
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GWもまだ5日も残っている。
4月に入ってから予定通りに暇になった。
生涯消えないのではと思えた疲労感が少しずつ嘘のように消えて行った。
眼科で貰った2種類の点眼液をいくら垂らしても止まらなくなってしまった瞼の痙攣も波が引くように収まってきた。
5月の光に包まれている。幸福感に包まれて眠っている。
こんなこともう経験できないと思っていた。疲れ果てた心と体のまま一生を終えるのだと覚悟していた。

でも癒しの時はやって来た。
GW初日は久々の伊豆下田へ行く。
ホテルは下田プリンス。10年以上前に近くの伊豆急に泊まった時に散歩中に偶然見つけたホテル。
何て古臭い、洗練されていないホテルだろうとそのとき思った。
それでも波に向かってぐいぐい押し寄せる躍動感と気迫を感じた。
中に入ると天井も低く押しつぶされそうな圧迫感がありここには泊まらないな、当時はそう思った。

気になって調べると黒川紀章の設計だった。

今回下田近辺の宿を調べていて、まだ空いていて泊まれそうなところの候補に挙がって来た。
昨年全室リニューアルしたらしい。ならば何とか見られるものになっただろうと予約する。

白浜は期待よりも少し汚れた程度。パウダー状に舞い上がり目をちくちくさせる。
2日間とももの凄い好天に恵まれ、昨年の結婚25周年で廻ったほぼ全てで曇天と雨に祟られた日々を忘れさせてくれた。

もういいんだ。休んでもいいんだ。建築と仕事の神様がくれたギフト。
頭の中にワイルドワンズの白い渚を響かせ、目で波と戯れた。
遠い記憶と今までの自分の仕事の日々が打ち寄せる波と共に襲ってくる。
全てを受け止め反芻する。隣で奥様が笑う。いつでもずっと一緒だったと。


 下田プリンス tama  2017年5月3日(水) 11:04 修正
黒川記章のコメントがホテルの廊下に貼ってあった。
パチリ。以下がそれ。



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私はかつて白浜によく来たものだ。
白浜神社に宿をとり、大いに英気を養い、明日の構想を養ったところでもあった。
どこまでも透きとおった海、波に浸蝕された岩々、 真っ白な砂浜、それに自生した様々な植物。
白浜の自然は今も昔と少しもかわらなく美しく感動的だ。大きく広い砂浜がどこまでも続き、白浜神社が穏れる程、生い繁った森を過ぎると、すぐなだらかな斜面のつづく小高い丘にでる。そこから海の方へ目をやれば大島をはじめとする伊豆七島が浮かび波が白く砕けるあたりには黒々とした岩肌が海へ向って斜めにつきささっている。 この地区は国立公園特別地域に指定されており、 その自然の美しさは、この附近に類を見ない程、 雄大かつ繊細である。
この地方独特の砂左に繁る這柏慎を踏みしめながら、なだらかなスロープを散策するうちに、建築はすばらしい位置を得た。 ヒントになったのは2つのほどよく南北に離れて 横たわる小高い丘である。ホテルの客室棟を2つ に折り曲げ、2つの丘がつくっていた等高線沿いに南北に配置した。海抜18m。丘の高さは31m及び36m。 自然の条件を最大限に保護したかったからである 国道側から見れば2つの丘は昔のままの姿を残すだろう。建築はこれらの丘にそっと肩をなでられるように静かに海へ向って折れてゆく。 これらのあいだに3つの石臼形のパブリックスペ ースを低くおさえて配置した時、建築は自然の中で生き生きと調和するはずだ。
ここで採用した壁式ラーメン構造によって全ての客室は柱がなくなり、広さもゆったりとれ、海への開口を大きく確保することができた。又、雁行し独立したバルコニー、25cmある分厚い壁、各部屋毎に設けられたパイプシャフト等によって、客室のプライバンーが確実に保たれる。 海をいっぱいにとりこんだ広いレストラン、落付いたラウンジ、いきなバー、海を見おろすセミナ ールーム等、南伊豆特有な自然の中に風格ある本格的リゾートホテルとなるだろう。
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この若々しい黒川さんの顔!自信と意欲と未来への期待に溢れている。
若い頃の私は彼らのこうした建築へのコメント解説を宝物のようにして守り咀嚼し栄養にして育った。

 夢)2人いる tama  2017年4月28日(金) 12:45
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夢、事務所にいる、何時もは薄暗い吹き抜けが妙に明るく夕陽が差し込んで光っている。
何かあるんだろうか、もう帰るからいいや。
そう思いながらキッチンに入ると男がボーッと立っている。
頭の薄くなった中年ふとりの丸顔の男だ。何だどうやって入った?
玄関の鍵を見るとちゃんと閉まってる。
男はなにも言わずにただ立ってるだけ、訳が分からない

こっちに来いと言って事務室の方に連れ出す。
するとそこにも男が立っている。
少し背の高い長細い顔をした中年の男だ。風采が上がらない。
何なんだ君達は、すると男は黙ってスケッチブックを差し出した。
小さな茶色くなったよれた古い感じの表紙。
中には学生時代に良く描いた図学の演習のような精密機械の3次元パース。

複雑な曲線もきれいに描いている。
えっ、これは私も描いたことがあるぞ。
相変わらず男は黙っている。二人を同時には見ることが出来ない。

キッチンの小さな窓から吹き抜けの光が差し込む。
奥には異常な数のワイングラスが積み上がっている。
使われることもない、それでもキラキラ光り続けている。
これを全部運び出さなきゃ、そう思う、

夕暮れの時の中に全てが浮かび上がり、時が止まっている。

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このふたりは私自身の分身だ。
忘れてしまった過去の自分。
必死にデザインを勉強し未来のデザイナーを夢見ていたあの頃の自分。
積み上がったのは使われることの無い貴金属。
割れれば何も残らないのに。

画像は上野公園の桜

 水戸の梅 tama  2017年4月28日(金) 12:44
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今年の楽しみのひとつが消えた。仕方なかー、倍率が高すぎる、平日だから皆腰が引けるかと思ってたら、省吾ファンはそんなに柔ではない、当たりもしないチケットのために3か月前から有休を取ってスタンばる。
その熱意の川が見えるようだ。
かくして私は流れ去った。1回の落選でも1年以上待つのだ。次回は一体何時なのだろう?
浮いた予算で二人で旅行に行こう。ココロイヤス旅へ。

先先週は疲れた体に鞭打って水戸まで行った。丁度梅が見頃、偕楽園は人だかり梅だかり。


でも奥様の狙いはそこではない、県立美術館の東山魁偉だ。
唐招提寺の障壁画を見ることだった。
東山かいい?白いお馬のメルヘンチックな日本画家だよなー、気乗りうすだった私は薄暗い館内に入って目がなれてきたところで驚いた。
目の前に波が押し寄せ風が渦巻き潮の匂いまで満ちてきそうな空気感があふれている。
なんじゃこりゃ
ターナーだ。山入端から水蒸気が立ち上ぼり流れ包みまた押し寄せる、これほんとの景色のエッセンスを凝縮した流れる絵だ。
茫然と絵の前にたち体が揺れ吸い込まれそうになるのを支える。
すごい、これを見に来たんだ、恐るべし魁偉。
私は無知だった。
この人の描いた売れるための絵だけ今までは見てた。
東郷青児の日本画版と思ってました。


水戸は近い、特急で1時間もかからずに着いてしまう、行きは良いが帰りが大変、偕楽園からの帰りのバスがとんでも混雑、本数も少なく電車で来た人の事はまるで頭にない、といった塩梅。
タクシーは大渋滞で呼んでも来てくれない。
2どめだけど二度と来るものかと思う。

水戸に少しだけこだわりがある、親父が若い頃ここの航空通信隊にいたようでこの変わり果てた町は親父の青春の舞台だったようだ。
定年後に一人でときどき来ていたみたい。
そんなにいいと思う場所なら母を連れてくるべきだったんじゃ、と思ってしまう。
想い出は分かち合うと色濃さを増す場合もあるから。
後ろめたい気分なんて時を経た春の風が吹き飛ばしてくれるから。

ここに来るまでのいきさつは親父が亡くなるちょっと前にうわ言のように聞いた。
お祖父さんとの長い長い確執の果ての場所らしい。海軍の大佐だったお祖父さんと陸軍の大尉だった親父とは死ぬまでいがみ合い理解し会おうとはしなかった。
なんせ死ぬ直前までこだわっていたからなー、

人の歴史は長く曲がりくねっている、その道を辿りたいとは思わないけど。

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